2009年10月21日水曜日

新入り猫が来た

飼い主が、奇妙な柄のサバトラ猫を連れて帰ってきた。
その雌猫は不妊手術をしたばかりで、腹部に縫い後が見える。

ナナは新入りの尻の匂いを嗅いでいたが、すぐに興味を失って、今度は飼い主に餌を強請り始めた。

この新入り猫の匂いはどこかで嗅いだ記憶もあるが、動物病院の匂いが混じっていてはきっりしない。
しかし、なぜか彼女は吾輩やナナを知っている様子だ。
違和感を少々感じたが、吾輩も腹が減っていたので、新入りに構う事無く給餌の要求運動に参加した。

今夜は新入りの歓迎の為か、普段より豪華なメニューであった。
ナナは新入りを押しのけて、夢中で馳走を食っている。
しかし、新入りは術後のせいか食欲が無さそうだ。彼女が吾々に敵対する様子を見せないので、安心して吾輩も食事に専念した。

食後は吾々と飼い主が一階に、新入りが二階というふうに自然と別れた。彼女は体調が悪いらしいので一匹になりたいのであろう。

不思議と、新入りに自由に縄張りを闊歩されても気に触らない。


吾輩も円くなったものだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿