しかしナナは、その元気さが仇となって、雲子(ウンコ)を埋める際に、勢い余って猫砂ばかりか、雲子(ウンコ)までトイレの外に蹴り出してしまう事がある。
これは極めて危険な行為だ。
言うまでも無く、今年の目標は
『雲子(ウンコ)はきちんと埋めよう!』
である。
人間の企業の目標や理念などは、すぐに形骸化し忘れ去られるのが常だが、吾家でそれは許されない。
目標の達成に必要なのは
壱.ネコ 弐.モノ 参.カネ
この三つである。
壱のネコ(教育)については、ナナに雲子(ウンコ)を埋めようとする意思があるのはたしかだが、不器用である事は改善に限界がある…。
そこで用意された、弐のモノが“アイリスオーヤマ 散らかりにくいネコトイレ”である。
この猫トイレはフルカバータイプなので、雲子(ウンコ)が蹴り出される心配が無い上に、一応、女の子であるナナの排便する姿を、
吾輩に当初与えられたトイレは『食器の水切り』であったのに比べ、極めて厚待遇である。
ちなみに、この『食器の水切り』は腐女子様の提供だ。
現在は専用の猫トイレを購入したので、これは本来の使用用途である
“散らかりにくいネコトイレ”の入り口は狭いので、小柄なナナにはちょうど好いのだが、この入り口にスゴイ記述がある。
「のぞいてください」
アイリスオーヤマのハイセンスに敬服してしまう。
結局、この猫トイレはパーツ点数が多く、洗浄するのが面倒になった飼い主が使用を中止してしまった。
これも…食器入れにするのか…?