2008年10月31日金曜日

食した感想「ロイヤルカナン キトン 36」

吾輩は大概のモノは食すが、この「ロイヤルカナン キトン 36」はかなり美味であると感じた。いわゆる“食い付き”を重視した味付けのようだが「フリスキー」や「カルカン」のドライより塩味は薄い。しかし、食欲をそそる香が強いのだ。
小粒で食べ易いので、餌皿の周りも汚さずに済む。
飼い主は時折、約50ccの湯に「ロイヤルカナン キトン 36」を5gほど入れ、スープとして先に給仕する。吾輩としては“カリカリ”を湯でふやかすのは邪道だと考えているが、この前菜を飲み干さねば、主菜である本来の“カリカリ”が出て来ぬので素早く平らげる事にしている。
ロイヤルカナン キトン 36

少々気になったのは、これを数日間食していたら、雲子(ウンコ)の色は黒く、硬くなり、量は「フリスキー」や「カルカン」ドライの半分以下になった。非常に消化・吸収が良いフードのようだ。
しかし、吾輩は毛玉を吐くのがまだ下手なので、多量の雲子(ウンコ)と供に毛を排出していたのだ、よって、極端に雲子(ウンコ)が減ると毛が胃に溜まってしまうのではないかと不安になる。

お値段はまぁ、
少々お高いようだが、それは吾輩の知ったコトではない。

2008年10月29日水曜日

タンスの裏のおやつ

吾輩の飼い主の方針であるのか?副食に類するモノをめったに給仕してはただけない。
以前、腐女子様から頂いた“ささみじゃーきー”と“ぷちぜりー”以来、歯磨きジェルを毎夜口内に強制注入されるだけである。

爪切りや留守番、病院での注射後のご褒美として「おやつ」が出た例(ためし)も無い。
ブルジョア階級の“お猫さま”は、ご褒美として「おやつ」を頂くのは当然の権利として定着していると伝え聞く。全くもって羨ましい限りである。

与えられなければ、自らそれを確保せねばならない。
しかし、最近は寒くなったためか、はたまた吾輩が食い尽くしてしまったのか、室内にあれ程いた蜘蛛や竈馬(カマドウマ)を見かけなくなってしまった。
半ば諦め、気晴らしがてら家具の裏の隙間に前足を突っ込んで弄ってみたら、螢や椿像(カメムシ)の屍骸が転がり出てきた。

当然、それを食らう。

好く乾燥していたので、カリカリに似た食感である。椿像は大きさ的にも“ROYAL CANIN KITTEN 36”に近い。
飼い主は「おやつ」は与えてくれないが、栄養価の高い総合食は必ず与えてくれる。それについては常日頃感謝しているのだ。
舐める猫

親愛の意を込め、居眠りをしている飼い主の頬を舐めた。

2008年10月26日日曜日

黒い野良猫

この山奥の家に住まうようになって、今日で早一ヶ月である。
南側
南側の出窓から、何とはなしに外を眺めていたら、野良と思われる若い黒猫が歩いていた。他猫を指して「野良」と呼ぶのは失礼な気もするが、吾輩も「元野良」であり、他の呼び方も思いつかないのでご容赦願いたい。
その短尾の黒猫は丸々と太り、美しい艶の毛皮の持ち主であった。
聞くところによると、吾が家の向こう隣の保養所、隣といっても一町(約110m)は離れているが。。。そこの客人や管理人さんに食事を分けていただいているらしい。

しかし、この近辺の野良猫の寿命は、吾輩(わがはい)の飼い主の観察によると1~2年程度だそうだ。なんでも冬季になると、この界隈に訪れる人間が減り、頼りの綱である保養所や別荘での食事にありつけ無くなるらしい。冬季は氷点下十度以下になり、積雪の多いこの地域では凍死してしまうのであろう。

空腹と寒さは、吾々にとってなんとも耐え難い事態である。

都会に住む人間は、飼いきれなくなった“猫”を山に捨てたりするようだが、残念ながら吾々“イエネコ亜種”は野生動物ではない。数千年の時を経て創り上げられた、人間の助力が無くては生きる事も困難なペットでしかないのだ。
自然が豊富な山ほど危険も多い。この界隈も、狸や狐、フクロウも生息している。また、捨て猫の増加による縄張り争いや、それに伴う“猫白血病”感染の危険も高い。

願わくは、例え温暖な地域であったとしても、吾らの同胞を山野に放つ前に、里親探しにご尽力いただきたい。

2008年10月9日木曜日

【第一回】フロントライン プラス投薬【ノミ駆除】

飼い主は“ノミ捕りコーム”を使用したノミの駆除に疲れたらしく“フロントライン プラス”なる、強力なノミ駆除剤の使用に踏み切った。吾輩をおもちゃで遊ばせ、疲れて眠くなった頃合いに投薬するという暴挙に出たのだ。
フロントラインプラスキャット

飼い主は、無慈悲にも肩甲骨間の毛を掻き分け、ピペットからアルコール臭いその薬剤を滴下し始めた。

“フロントライン プラス”の但し書きに「全量投与せよ」と記述してあるようだが、体重が2kg程の吾輩には多すぎるのではあるまいか?

ケチな性分の飼い主は、開封した分は確実に使い切ろうと、ピペットをしっかりと絞っている。薬臭くて敵わんのだが、下手に暴れて余計な場所に薬剤が付着してもつまらぬので我慢した。

次回の投薬は一ヵ月後だそうだ。

後で投薬した付近の毛が、ガビガビになって非常に不快であった。これは飼い主の投薬手技の拙さも一因である