2008年10月29日水曜日

タンスの裏のおやつ

吾輩の飼い主の方針であるのか?副食に類するモノをめったに給仕してはただけない。
以前、腐女子様から頂いた“ささみじゃーきー”と“ぷちぜりー”以来、歯磨きジェルを毎夜口内に強制注入されるだけである。

爪切りや留守番、病院での注射後のご褒美として「おやつ」が出た例(ためし)も無い。
ブルジョア階級の“お猫さま”は、ご褒美として「おやつ」を頂くのは当然の権利として定着していると伝え聞く。全くもって羨ましい限りである。

与えられなければ、自らそれを確保せねばならない。
しかし、最近は寒くなったためか、はたまた吾輩が食い尽くしてしまったのか、室内にあれ程いた蜘蛛や竈馬(カマドウマ)を見かけなくなってしまった。
半ば諦め、気晴らしがてら家具の裏の隙間に前足を突っ込んで弄ってみたら、螢や椿像(カメムシ)の屍骸が転がり出てきた。

当然、それを食らう。

好く乾燥していたので、カリカリに似た食感である。椿像は大きさ的にも“ROYAL CANIN KITTEN 36”に近い。
飼い主は「おやつ」は与えてくれないが、栄養価の高い総合食は必ず与えてくれる。それについては常日頃感謝しているのだ。
舐める猫

親愛の意を込め、居眠りをしている飼い主の頬を舐めた。

0 件のコメント:

コメントを投稿