飼い主が性懲りも無く、新しいカメラレンズを買ったらしい。
「シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM」という超広角ズームレンズだ。
元来この飼い主は何といって人に勝れて出来る事もないが、何にでもよく手を出したがる。
“初音ミク”をニコニコ動画に投稿したり、風景写真を某観光フォトへ出したり、カオスったFPS動画を作ったり、時に よるとDTVに凝ったり、またあるときはMIDIなどをブーブー鳴らしたりするが、気の毒な事には、どれもこれも物になっておらん。
その癖やり出すと寝不足の癖にいやに熱心だ。
今回のレンズは、ワイ端12mmという極めて扱い難い代物である。
もちろん、彼に使いこなせる筈も無い。
しかし、機材ヲタの愚か者はなにを思ったのか、吾輩達の遊び場に有る障子の撮影を始めた。
どうやら、レンズの初期不良を確認しているらしい。
テストの結果、片ボケ等は無く、周辺減光もほぼ均等であったようだ。
運悪く、彼は余計なことに気がついてしまった。
障子の穴が増えていたのである。
世の中には、猫が家を傷つけるぐらい平気な御仁(チョキとニヤリの満足生活)もいらっしゃる。しかし、極小の尻穴を有する吾が飼い主がそれを受け入れる事は無い。
気は進まぬが、犯人探しに吾輩も付き合ってやる事にする。
爪痕の幅は4センチ程だ。
ナナの前足はかなり小さく、件の痕とは一致しない。
サバトも、前足をパーにしても一寸程の幅だ。
結局、犯人は見つからず、本件は迷宮入りの様相を呈している。
家具をかじる時に出来る、鼻のしわが大好物なのです。あれが見たいが為に家具は生け贄にしています。
返信削除ニヤリ様
返信削除鼻のしわですか、なかなかのご趣味ですね。
吾輩は毎朝、眠っている飼い主を起こす為にもあり、彼の頭に爪を刺し込んでいます。
引っ掻くのではなく、あくまでも爪を“刺し込む”のが肝。
苦痛に歪む飼い主の表情が大好物なのです。
書生S様
おかげさまで吾輩の体調は回復し、毛艶も好くなってきております。
吾輩の猫パンチは“重い”ですぞ。